【日本一決定戦2020 予選/本戦使用構築】七転八起カメタンザン【予選/最終1809 24位 本戦/最終1551 36位】
はじめまして、はっくす(@otomati4912)です。
先に言っておきますと構築経緯を書きたくて書きたくてどうしようもなかった結果構築経緯だけで半分を占めるクソ記事になってしまったので、是非是非構築経緯は読み飛ばしてください。
本当に長いので、構築だけ知りたい人は個体紹介からよろしくおねがいします。構築経緯は読まなくてもいいようになっています。
構築経緯
えぇっ!非ダイマには猫騙しを打てて、ダイマには欠伸を打てて、サイクルには全体高火力を押し付けられる高耐久ポケモンがいるんですか!?
\ デデーン/
という訳で、から構築をスタートしました。殴れるサポートとやらですね。
しかしこれでは猫騙しが打てて、この指ができない弱めの
ふざけるなよ、隣にこの指なんていらねえ最強ポケモンを置いてやる………!
\ ド ン !/
ダイマしないと倒される高火力に、ダイマしないと落とせない高耐久。ダイマ強要!どうやろうと欠伸ガン刺さり!最強の並びが誕生しました。
ただこれだけで勝てるなら全人類Wolfey Glick。環境に出回っている構築はタンザンなど既に対策済みィ!ぐわあああああ!!
これをどうにかするためにを採用するのですが、こいつの採用理由を説明するためには立ち回りの話までしなければなりません。長いよ長いよ~(feat出川)
まず基本的に選出で困りたくはないため、あらゆる対策を初手でどうにか対応したいと思いました。(無謀)(ところがどっこい)
方法は次の二つです。
- サイクルで受け回す
- タンザンを捨てる
サイクルについて
シン・タンザン構築と同じ理論を使います。
素晴らしい記事なので是非読んでない方は読んでほしいのですが、とりあえず簡潔に説明します。
がダイマを強要→タンザン方向の攻撃をなどで受け回す→タンザン対策のダイマが枯れた後にをアクジェで起動して無双
なるほど、シンプルに最強。
しかしこれはサイクルを上手く回せて、なおかつアクジェ起動役を失わない前提の話。
正直かなり難しいんですよね。プレイング次第でかなりの構築に対応できるのですが………。
そこで脳筋第2プラン
やることはとても単純です。を兎に角ダイマさせずに殴らせる。
一つ例を出しましょう。
初手守る、ダイマ方向欠伸、次ターンにアクジェを打って加速したタンザンが一回殴ってすぐに瀕死に、裏からダイマエースを死に出しします。
この動きを成功させるとどんなメリットがあるか?
こちらの裏エース+カメックスvs寝てしまった2ターン消費ダイマエース+削れた非ダイマポケ
こんな状況はもう勝ち確ですよね。
このムーブの偉いところは、とても裏目に出にくいところです。
この行動はシンプルに読まれにくい(大抵ダイマか交代読み想定の行動が多い)ため、色々噛み合って想像以上の結果が生まれやすいです。
なんか殴らせてたらめっちゃ良い状況できてたわ………となり、イージーウィンを量産します。
しかも上手くいかなくてもそこまで悪くない状況ができる。なんて良質なヤンキープレイなんだ………。
という訳で、は対策されていてもサイクル又はヤンキープレイどちらかで打開できる卍最強の二人卍になりました。
あとはこの二つの動きを成立させる後続が必要です。
と相性補完ができて裏エースにもなれるポケモン、もうしかいませんね。ここにシン・タンザンからパクってを投入し、基本選出が完成しました。
この構築の強力なポイントは対策をしっかり立てないと処理が難しいの3体を組み込むことで「どっかでは詰めれる」という状況を生み出せる所にあります。
がこけてもが、がこけてもがなんとかしてくれるため、とんでもない粘り強さを発揮します。という訳で、構築名を「七転八起カメタンザン」としました。
ただしこの基本選出には幾つか弱点があります。
この二つを解消するため、命の珠ASひらいしんと挑発 / 脱出トリックを初手に置くパターンを作り、構築は完成します。
したはずなんですよ。
↓完成してウッキウキのはっくす
DLC直前にクソつよ構築開発してしまった
— はっくす@なろう勢 (@otomati4912) 2020年6月17日
DLC直前………?
<ワイドフォースとこの指の二択でえええええええすwwwwwwww
うわあああああああああ!!!!!!!
<アクジェの上から落としまああああああすwwwwww
ぐおおおおおおおおおお!!!!!!
<ダイマタンザン?手助け込みなら8割飛ぶわwチョロw
あああああああああああ!!!!!!!
新要素がピンポイントでキツかったので、基本選出以外を見直すことにしました
まずは火力がなくサイコフィールド下で無能になるをに変更。ピントレンズをもたせることにより初手でに有利を取れます。のグラススライダーもこの指で吸えるため、を守れる神ポケモンでした。
また、火力でどうしてもをゴリ押したいため、命の珠からハチマキに変更。全体的に器用さが失われましたがなんとか環境に適応する事ができました。
因みにを対策するためにをに変更した時期もありましたが、全然勝てなくて友達に相談したら「見た目くそ弱そう」と言われ、「ご、をにしたらどうかな?」と焦ってたら「うーんそれならまぁ………」と合格を頂き、戻した所勝率が鰻登りでした。適応しすぎるのもパーティパワーを損ないますし、難しいですねポケモンは………(私事)
という訳でなんとかかんとか構築が完成しました。この構築を作る上で一番の関所はを思いつくかどうかとの健康優良ヤンキープレイを思いつくかどうか、だったでしょう。
個体紹介
セキタンザン(キョダイ)@弱点保険 蒸気機関
フレアドライブ / 岩雪崩 / 十万馬力 / 守る
H84 A236 S188 意地っ張り
・H ダイマエスバの珠ダイナックル高乱数耐え(87.5%)
・A 11n
・S S+6でS+2ギャラ+2
ダイマエースになったり特攻隊になったりクッションになったりする。
砂かきドリュウズを抜けないのは厳しいですが、どうせドリュウズならカメックスでもギャラでもナットレイでもどうにでもできるので、エースバーンを意識してH振りに。ダイマ率約30%
カメックス@オボンのみ 雨受け皿
潮吹き / アクジェ / 欠伸 / 猫騙し
H244 B156 S108 図太い
・HB ダイマエスバの珠手助けダイジェット、珠ゴリランダーのグラススライダー耐え
・S S+1で最速リザ抜き
コンセプト。タンザンが落ちたら仕事がないわけではなく、ギャラのダイストリームに合わせて潮吹きを打つのが仕事になる。雨受け皿で体力が回復するので相性良好。
サイクルに組み込むと猫騙しでかなり動ける。欠伸を連打して対面を操作しても良いので万能。
ドサイコータストリパ相手のみダイマックスする。水技しかないが威力150ダイスト連打は強い。
ギャラドス@突撃チョッキ 威嚇
滝のぼり / パワーウィップ / 飛び跳ねる / 地震
H4 AS252 陽気
・S フシギバナが嫌いなので最速にした
裏エースだったりタンザンのために過労死したりする。
突撃チョッキを持つことによってタンザンが相手したくないダイマアシレーヌなどの水枠を悠々相手できる。
サイクルを意識しての威嚇。自信過剰なら勝っていた試合もあったが、威嚇のお陰で拾った試合の方が多かった。
ギャラミラーがきつかったため、地震→ストーンエッジでも良い。
H特化バンギがダイストリームで75%の確率で落ちることは覚えておくと便利。ダイマ率約50%
ナットレイ@食べ残し てつのトゲ
ボディプレ / 宿り木の種 / 守る / 鉄壁
HB252 D4 呑気
最後の砦兼岩、電気、ドラゴン受け。回復リソース持ちのため、受け出して損が少ない。宿り木の種を撒いてからの交代で後続を回復させられることは意識するべき。
常にナットレイで詰めるルートを考えること。
ドサイドン@こだわりハチマキ 避雷針
地震 / 岩石砲 / 雪崩 / ほのおのパンチ
H4 AS252 意地っ張り
・A B252ダイマラプラスを岩石砲で高乱数一発(93.75%)
・S S+1で準速Wロトムと同速
基本選出ではほぼ勝ち目のないパッチラゴン、ラプラスを一撃でぶち飛ばす兵器。
また避雷針でこれらのポケモンによる両縛りを解除し、ギャラキッスに行動保証を与える。偶にダイサンダーが飛んできて1ターン得する。
キッスと並んで初手に出すと、構築によっては全体技を打ってるだけのイージーウィンを狙える。
ほのおのパンチは一回も打たなかった。
トゲキッス@ピントレンズ 強運
マジシャ / 熱風 / エアスラ / この指止まれ
H244 C164 S100 控えめ
・H 16n-1
・C H特化ローブシンをダブルダメ急所マジカルシャインで確1
・S 色々便利な実数値113(カメックス+1)
ダイマ兼サポート兼削り(迫真)
初手にドサイドンと並んで全体技をぶっ放すのが主な仕事だが、ダイマギャラではダイマドラパに勝てないためドラパ相手にはほぼ選出しダイマを切る。また、ナットを焼くのが難しそうな場合にも選出される。
ダイマ率約15%
立ち回り
基本選出の場合
基本的にはから勝ち筋として二体選び、残った要らない一匹をクッションや削りに使うことを意識する。非ダイマを捨て駒として切る動きはかなり有効。
はの隣では潮吹き、の隣ではアクジェ起動と潮吹き、の隣では欠伸で鉄壁のための起点作りと仕事が多いので、余り軽視はしたくない。
で詰める際は兎に角相手の残数を2まで減らすこと。できなさそうならをにしても良い。
がかなり重いので、で受けながら鉄壁ボディプレスで処理したあと、で全抜きすると良い。
予備選出の場合
立ち回りの幅が狭いので兎に角ピンポイントで相手の行動を読むことを意識する。かの射程圏内に捉えることを意識する。偶にの代わりにを選出する。
選出
基本選出
これで大体はなんとかなります。予備選出の方が『勝ちやすい』ことはあっても、基本選出で『全く勝てない』ことは少なめです。
・状況に応じて変更するべき点
ドラパが入ればキッスを選出したい
ナットが出しにくければ他のポケモンを出す
基本選出に変化を加える場合、サイクルが成立するかどうかが最重要ポイントです。
基本選出で『全く勝てない』構築集(予備選出、もしくはその変化必須です)
vs
こちらのタンザンは準速ではないためキッスにこの指をさせながらドサイで殴るのが無難です。
vs
タンザンの岩雪崩で怯むことを祈るしかない。無理なので予備選出で頑張る(予備選出であれば比較的イージーウィンが狙える)
vs
パッチラゴンがダイアースを打つターンにギャラを投げればダイマタンザンが2回行動できて勝てることもある(無理)
パッチラゴンは基本初手キッスドサイで詰む。
vs
ドサイドンの岩石砲で飛ばしたら勝ちです。
vs(全く勝てないわけではない)
大抵相手はキッスミトムから入るので、キッスがこの指しながらドサイが岩雪崩を打つ。隣に猫騙しがいる場合はキッス→ナット、ドサイ→ギャラでバックしてダイマ切れを狙う。(悪巧みされた場合、ナット→ドサイ、ギャラダイマでダイジェットの打開を狙う)
7:30時点(このあと最終更新で25位でしたがスクショを取り忘れました)
ポケモンで成長するということ(中級者向け)
ここから自分語り入るので苦手な方はブラバ推奨です!
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今回は偉そうに(あと自分勝手に)構築記事を書かせてもらいましたが、僕は2012年からやっているにも関わらず元々s1最終633位、s2 922位とあくまで中級者の域を出ないプレイヤーでした。
その僕が、s3 最終29位を皮切りにある程度高い実績を残せるようになった努力方法を残しておきたいと思います。誰かの参考になったら嬉しいです。
- 構築記事に目を通す
- 実際にその構築を使ってみる
- その構築を使いながら、自分の立ち回りに関して反省点などのメモを取る
- 1~3を通して得た知識と経験を元に構築を作ってみる。
一つ一つのステップについて、具体的なエピソードを書きます。
・2番について
僕は1番に関してはよく気をつけてやっていましたが、s3になるまで他人の作った構築を実際触ってみることはありませんでした。
構築を実際に触ってみることはかなり重要です。構築は上位陣の思考の結晶ですから、それを実際に使えば上位陣の思考を追体験することができます。
また、完成度の高い構築と低い構築では使った時に安心感が違います。それを、感覚的に捉える機会はそうそうないでしょう。
s3は最終29位でしたが、これはINCの空き巣だったため個人的にはs4の方が価値が高いかなぁとは思っています。
・3番について
これはs4で実践しました。シーズン最後の一週間をひたすらとある強者のレンタルパーティで潜りまくり、自分のプレイングを何度も確かめました。
最初は全く勝てませんでしたが少しずつ反省点を見つけ、ここで大きく立ち回りを成長させました。恐らく強者の思考回路の一部が身についたと思います。最終42位でした。
・4番について
s5で僕は再び構築づくりに挑戦しました。構築を作る際に様々な強豪プレイヤーの構築を参考にしましたが、s1s2で一度読んでいた記事でも思いがけぬ発見があったりと、s3,s4で身につけた感覚はかなり役に立ちました。
ただし構築を完成させた時期が遅かったこと、s4のようにしっかりと立ち回りを見直さなかったため最終104位で終わってしまいました。
しかしs5は自分で作った構築なだけあって、『最も自分に合った』構築を作れたと思います。
s5でも今回同様、ギャラナットを使っていました。その経験値は確実に今回の大会に役立ったと思います。
また、s5での反省を活かして今回は2週間しっかりと練習期間を設けました。
下に貼ったのはその時のメモです。何書いてあるかわからないとは思いますが、まぁこういう感じで取ることが大事なんだなと思ってもらえると嬉しいです。
参考になるかはわかりませんが、誰か一人でもポケモンが強くなって楽しく感じてくれたら嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!!!